命は消え

心は体という匣から零れ落ちても

私は何時でも傍にいる

貴女が望むなら

私はどんな罪無き命をも縊り殺してみせる

死すら許されない憎しみの爪跡を抱え

私をさらって行った憎しみの爪跡から私を取り戻し

私を再び私という匣の中へ拾い上げるそのために

心を捨て

生く事を捨て

当ても無く

望みも無く

紅に染まる

呪われた今日を彷徨う貴女の為に